2024.03.18

豆知識

フードの酸価検査結果(酸化について)

ペットフードには過酸化物価について50meq/kgを超えないという推奨値が定められており、以下は「アゼットプロフェッショナルフード アダルト」の酸価(酸化)について研究所で詳しい検査を行った結果です。

 

 

グラフはそれぞれ製造日から約1か月後・8か月後・12か月後の商品を同日に開封し、フード中の油脂の劣化(酸化)を検査した値です。臭気分析の方を見ると3点ほぼ同一のピークで異臭の原因となる成分は検出されませんでした。
※小分けの「アダルト」商品を透明な袋に入れSPME法により揮発性成分の定性分析を実施。SPME法とは検体を適量採取・加熱し、揮散された成分を樹脂に吸着させる前処理方法です。
※揮発性成分分析により検出された成分
ヘキサナール、ドデカン、1-ペンタノール、テトラデカン、メチオナール、ペンタデカン、 ベンズアルデヒド、ヘキサデカン、酪酸、ヘキサン酸、ジブチルヒドロキシトルエン揮発性成分11成分を検出し、このうち臭いを有する成分は7成分であることが分かりました。 臭いの性質等から検出された成分はいずれも共通して製品に由来する可能性が挙げられ、ピークの大きさもおおよそ同程度でした。
※酸価(酸化)についてはペットフードには基準値がございません。

使⽤機器:ガスクロマトグラフ・質量分析計(Agilent 5977C GC/MSD)